2905Mの特長
高画質スキャン
フィルムデジタイザーの画質を決めるポイントは画像の暗い部分の再現性です。
2905Mは標準でも光学濃度4.3(高濃度オプションでは光学濃度4.7)まで対応する広いダイナミックレンジを持ち、画質、とくに階調再現性に優れています。
レーザーだから高濃度の部分もノイズが目立たず。CCDでは再現が難しいとされる暗い部分の微妙な濃淡も確実にデジタル化します。
また内部14bits、出力12bits(4096階調・光学濃度にリニア)のA/Dコンバーターを採用。きめの細かい自然なトーンが得られます。
ピクセル間隔は50μmから200μmまで1μm単位で指定可能、高画質が欠かせないマンモグラフィーから一般撮影まで画像の特性に合った条件でスキャンできます。
ドイツが認めた実力
2905シリーズは、2003年ドイツのBAM(Bundesanstalt fur Materialforschung und-prufung:連邦材料研究・試験所)の厳しいテストを経て、同所から世界最初のDS9グレード(高濃度オプション実装時。標準でもDB9グレード)のフィルムデジタイザーとして認定されました。
長尺フィルム・特殊サイズフィルムに対応
下肢の撮影に使用する14″×42″などの長尺フィルムや特殊なサイズのフィルムのスキャンが可能です。*
* フィルムの短辺の長さが364mm以下のものが対象です。
高速スキャン
半切フィルム(14″×17″)を約6秒でスキャンする(200μm、標準モード)ことができます。
CCD方式のフィルムデジタイザーと比べ、2905Mのスキャンの早さは一目瞭然です。
スキャン画像のDICOM通信
オプションのArray AOC(スキャンオプションつき)と組み合わせると、スキャン画像をDicom通信でイメージサーバーやイメージャに送ることができます。
画像分割機能が組み込まれているので、マルチイメージフィルム(1枚に複数のコマが配置されたフィルム)をスキャンする場合、自動的に画像を各コマに分割・位置合わせできます。
高画質等倍デジタルデュープの作成
オプションのArray AOC(スキャンオプションつき)とDicomイメージャを使うと、オリジナルフィルムと同じサイズの高品質”デジタルデュープ”を作成できます。
1回のスキャンでイメージサーバーへの送信とデジタルデュープの作成が同時にできるほか、コピー感覚でイメージサーバーへの送信なしでデジタルデュープを作成する”コピーモード”があります。また、デジタルデュープには、デュープであることを示す文字が入れられます。