用語・技術解説

PDIとは?

PDIとは、Portable Data for Imagingの略語で、日本語では「可搬型媒体でのデータ交換規約」と訳すのが一般的です。
PDIは、IHEが定める統合プロファイルの一つで、その中では医療機関間でCD-RやDVD-R、USBメモリ*などのポータブルメディア(可搬型媒体)を用いて医療画像や関連情報を交換するために準拠するべきことについて述べられています。
他の病院や、オフライン環境の手術室などで、患者のDICOMデータを取り込みたい、参照したいといった場合に、医療画像が書き込まれたポータブルメディアが活躍します。
ですが、もし、ポータブルメディアへのDICOMデータの書き込み方や構造が病院によってばらばらだった場合、提供側の病院では問題ないものであっても、受け取り側の病院で採用されている形式と違うために、読み込みができなかったり、手間がかかったりと様々な不都合が生じる可能性があります。
そのような不都合を解消するために定められたのがPDIです。
PDIの中ではポータブルメディア内のフォルダ構造、DICOMデータの保管場所、ビューワなどDICOMデータ以外のデータを格納する場合の構造やフォルダ名など、その内容は細やかに決められています。
PDIに準拠することで、ポータブルメディアの作成・インポートといったDICOMデータや患者情報の交換をスムーズに行うことを可能にし、医療機関間での医療画像のやり取りに伴う負担を軽減させてくれます。

* DVD-RやUSBメモリは、オプション(エクステンション)として提案されています。

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