The Power of Connectivity

私たちのスローガンと技術について

アレイは「The Power of Connectivity」というスローガンを掲げています。このスローガンのもと、デジタル画像処理の技術や医療情報規格のノウハウを通して、医療施設や諸産業のさまざまなシステム・機器・メディアの接続役になるようなオリジナリティあふれる製品・サービスを数多く開発しています。

アレイ製品と医療IT

医療はアレイの主要なマーケットです。現代の病院ではさまざまな用途でITが利用されていますが、アレイではとくに医用画像の分野を中心にデータの管理や病院間でのデータのやりとりを実現する製品やサービスを提供しています。

画像診断を支えるDICOM

病院では、レントゲンだけでなく、CT、MRI、PET、超音波診断装置、内視鏡など、さまざまな画像検査が行われています。
医用画像の国際規格として広く普及しているのが「DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)」です。DICOMはアレイの持つ技術に深く関係した規格です。
1980年代以降、コンピューターやネットワークの技術が進歩していく中で、医療の分野でもさまざまな情報をデジタルデータとして扱うことが多くなっていきました。当初病院では会計・オーダー(医師からの検査・処方などの指示)など、種類の違うさまざまな情報システムが作られました。このころ画像検査の種類が増えてきましたが、画像についてはデータ量がけた違いに大きかったため、ほかのシステムより少し遅れてシステムが実用化されました。
このとき医療画像について世界共通で使える規格を作って相互にやりとりできるようにしようとして生まれたのがDICOMです。
DICOMは1990年代に急速に普及し、その後何度も改変を続けながら現在も広く使われています。
医療情報の分野では画像以外にもさまざまな規格が提案されてきましたが、DICOMはその中でも最も普及した規格と言われます。

医用画像データの流れ

DICOM

1DICOM

DICOMはDigital Imaging and Communications in Medicineの頭文字で、「ダイコム」と読みます。CT・MRI・内視鏡・超音波などの医用画像診断装置、画像システム(PACS)、医用画像プリンタ、医用医療情報システムなどの間で画像データや関連する診療データを通信したり、保存したりする方法を定めた国際標準規格です。

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2画像診断装置

診断に使用する画像を撮影するための装置です。病院にはCT, MRI, PET, 超音波診断装置、内視鏡など、さまざまな種類の画像診断装置があります。撮影された画像データは院内のネットワークを通してPACSに転送されます。モダリティと呼ばれることもあります。

3HIS、RIS

HISは「Hospital Information System」の頭文字で、「ヒス」と読みます。病院内の情報を管理するシステムの総称です。
RISは病院で画像検査を専門に扱う放射線科に特化した情報管理システムです。「Radiology Information Systems」の頭文字で、「リス」と読みます。画像検査で必要となるオーダー(検査指示、予約)情報を一元管理します。
画像診断装置で撮影される画像には検査の条件だけでなく、患者のID番号、氏名、生年月日、性別などの患者基本情報を付与する必要があります。その方法の一つとして、アレイのArray Gattinoのように、患者情報や検査予約情報などをHISやRISから取得して画像診断装置に配信する方法があります。

4検像システム

「検像」とは、撮影が医師の指示どおりに行われたか、適切な画像が得られたかチェックしたり、診断しやすいように画像を編集する作業のことです。医用画像は診療放射線技師などの専門家によって画像診断装置で撮影されますが、うっかり撮影部位を間違えたり、撮影時に患者が動いたためぶれた画像になってしまたりといったこともあります。また診断装置のメーカーによって画像の順序が違うことがあります。診療放射線技師は、医師が診断を誤ったり診断が滞ったりしないよう、撮影された画像をチェックして必要があれば再検査をし、また画像の順序を編集したり、表示の初期条件を調整したりしてからPACSなどの画像サーバーに送ります。
「検像システム」は検像するためのさまざまな機能を持ったシステムのことです。アレイの検像システムArray Quartinaは画像を手動で並べ替えたり、あらかじめ設定した条件に合わせて自動で並べ替えることができます。

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Array Quartina

5PACS

PACSはPicture Archiving and Communication Systemsの頭文字で、「パックス」と読みます。CT・MRIなどの医用画像診断装置で撮影したデジタル画像データを受信し、保管・表示・管理するシステムです。画像診断装置で撮影された画像はPACSに保管され、PACSのビューアーを使ってさまざまな条件を変更しながら見ることができます。

6他病院との患者情報のやりとり

医療機関ではしばしば診療情報をやりとりすることがあります。
たとえば体調が悪くなったとき、まずは近所の医療機関でかかりつけ医に診てもらうことがほとんどかと思います。診断の結果、他の医療機関で入院や治療が必要と判断された場合、かかりつけ医から医療機関を紹介してもらいます。このとき、紹介状と一緒に検査結果、処方、検査画像(CD, DVDなどに書き込まれています)などの診療情報を受け取り、紹介先の医療機関に持って行きます。現状ではセキュリティ上の理由からインターネットを使った情報のやりとりは避けられることが多いのですが、アレイにはインターネットで安全に医療施設に情報を送るためのサービス、「cloudPDI」に対応した製品が多くあります。

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