Grand Bleuは、webベースのシンプルなテンポラリーPACSです。 セカンドPACSや地域連携で画像を参照するためのPACSとしても最適です。 また外部からインポートした画像を一時的に保管して、必要なものだけを選択してメインPACSに送るための専用機能があります。
概要
特長
webブラウザーを使ったシンプルで使いやすいインターフェイス
webブラウザーを使った画面や操作はとてもシンプル。必要な機能だけを簡単に使えます。
メインPACSへ送信する画像を選択する送信ワークフロー管理
外部からインポートした画像を一時的に保管。必要な検査・シリーズを選択してメインPACSに送信できます。このとき送信・未送信を決定したか、していないかをシリーズごとに管理。未決定のものだけをリスト表示することもできます。
画像ビューアー”Stackato”を搭載
画像ビューにはアレイの画像ビューアー”Stackato”が使えます。
多彩な管理機能
管理者は、システム全体や個別の検査・シリーズについてさまざまな情報を見たり、操作したりできます。いろいろな状況に対して迅速で柔軟な対応が可能です。
電子カルテとの連携が可能(オプション)
カルテからの操作で、指定された患者の検査を自動的に一覧表示するなどの連携ができます。
機能
- 画像の取得
- DICOM Storage SCP
- DICOM Q/R SCP
- Preludioからのインポート画像
- 検査・シリーズの検索、フィルタ
- 結果は患者別にリスト表示
- ビューアーStackatoによる画像表示
- 選択した検査・シリーズのロック
- 検査・シリーズの選択送信*
- 選択送信ワークフロー管理*
- 各種管理機能
- ユーザー管理
- 操作ログ
- 電子カルテ・メインPACS連携機能**
- ワークリスト連携機能**
- DICOM RDSR(線量レポート)データの入出力
- Webブラウザーからのデータ削除機能
* インポート用テンポラリーPACS設定時
** カスタマイズが必要になる場合があります。
オプション
電子カルテ等との連携機能(カスタマイズが必要になる場合があります)
仕様
Grand Bleu P(サーバー)
同時接続 クライアント数 |
5(管理者用1クライアントを含む) |
---|---|
OS |
Windows 11 Windows 10 Pro / Enterprise (64bit版) |
ストレージ容量 | 2TB(保管画像数のめやす:200万画像) |
RAID | RAID1 |
Grand Bleu M(サーバー)
同時接続 クライアント数 |
60(管理者用1クライアントを含む) |
---|---|
OS |
Windows Server 2022 Windows Server 2019 |
ストレージ容量 | 6TB(保管画像数のめやす:500万画像) |
RAID | RAID5 ワーク用としてSSDを使用 |
クライアント
OS |
Windows 11 Windows 10 |
---|---|
画面対応 Webブラウザー |
Microsoft Edge Microsoft Edge(IEモード) Internet Explorer 11(32bit版のみ対応) |
資料ダウンロード
FAQ
どんな製品ですか?
医療用画像を一時的に格納して、ネットワーク上のほかのPCから検索したり、表示したりするPACS(医用画像システム)です。
どんな目的で使うものですか?
セカンドPACSとして、部門PACSや、特定用途のためのPACSなど、メインPACSと協調しながら、別システムとして使うっためのPACSです。外部からCDやネットワークで来た画像を一時的に保管して、選んだものだけをメインPACSに送る機能を備えています。また地域連携用のPACSとしても最適です。
オプションは何がありますか?
電子カルテとの連携機能をご用意しています。このオプションを使うと、電子カルテからの操作で、いま開いている患者の画像検査一覧を表示できるようになります。
Dicomサービスクラスは何をサポートしていますか?
- Dicom Storage SCP
- Dicom Storage SCU
- Dicom Q/R SCU
納期はどのくらいですか?
標準仕様の場合、通常お客様ご発注後、約2か月です。カスタマイズが必要となる場合は、さらに期間がかかります。
保守契約はありますか?
定価の10%で、年間サポート契約をご用意しています。
詳細は営業担当者またはアレイのカスタマーソリューションティームまでお問い合わせください。
自分で設置できますか?
申しわけありません。設置は専門のトレーニングを受けたサービスエンジニアが行います。
画像の選択送信機能は使いませんが、通常のPACSとしても使用可能ですか?
はい。通常のPACSとしても使用可能です。この場合、送信画像選択関連の機能関連の情報やボタンなどは表示されません。
ストレージ容量はあとから追加できますか?
はい。追加できます。ただ画像数が極端に増えてしまうと、当初の設計では十分なパフォーマンスが出なくなってしまうことがあります。その場合、サーバーを入れ替える必要があります。詳細は営業担当者またはアレイのカスタマーソリューションティームまでお問い合わせください。
更新情報
バージョン 2.6.2リリース
- ブラウザのウィンドウサイズに合わせて検索結果枠の高さを最適化して、検索結果の表示領域を最大限に使えるように改善しました。
- ホーム画面の検索結果に、検査日が有効な日付ではない検査があると、その検査行に警告が表示されるようになりました。 設定を変更することで、警告を表示しないようにすることもできます。 設定変更は営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- 送信に失敗したジョブを再送信する際に、下記の3つのオプションからいずれか一つを指定して再送信できるようになりました。
- 再送信
- プライベートタグを削除して再送信する
- セーフモードで再送信する
これらの再送信オプションをご使用になる場合は、営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- URLオプションを指定して、直接管理画面を表示できるようにしました。
- 検索条件を指定しないURLオプションの仕様
http://(ホスト名またはIPアドレス)/grandbleu?adminpage=1
なお、一般ユーザー(管理者権限のないユーザー)でログインすると管理画面は表示されず、ホーム画面が表示されます。 - 検索条件を指定するURLオプションの仕様
http://(ホスト名またはIPアドレス)/grandbleu?userid=&password=&adminpage=1&pid=
なお、URLオプションにユーザー情報(useridとpassword)が指定されていない場合、ログイン画面で管理ユーザーを指定してログインすると管理画面が表示されますが、検索は行われません。
- 検索条件を指定しないURLオプションの仕様
- 受信したシリーズに含まれるシンスライス画像が設定された上限数を超えた場合、そのシリーズを自動的に対象外にできるようになりました。シンスライス画像かどうかを判定するためには、スライス厚とスライス間隔を設定します。この機能をご使用になる場合は、営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- 送信先サーバーごとに、送信時に自動的にプライベートタグ、または指定されたタグを削除できるようになりました。 また、特定の受信元から受信した検査画像に対して、送信時に自動的にプライベートタグ、または指定されたタグを削除できるようになりました。 自動的にタグを削除する機能をご使用になる場合は、営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- 不具合修正:
- 検査日が有効な日付ではない場合に、Stackatoビューアーが対象患者のすべて、または一部の画像を表示できなくなることがある不具合を修正しました。
- Stackatoビューアーが扱える検査日の範囲は1970年1月2日から2037年12月31日となっており、この範囲外の日付の検査が含まれる場合は、タイムラインの右側に配置するように修正しました。
バージョン 2.6リリース
- Stackatoビューアー更新:
- 画像データの院外持ち出しを防止するために、ビューアーのファイル出力操作をできないようにしました。設定を変更することで、画像ファイルの出力操作を有効にすることもできます。設定変更は営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください
- 管理画面のワークリスト検索で検索結果が複数件ある場合、リストを表示して適用するオーダーを選択できるようになりました。検索結果が複数件ある場合はエラーになる従来のモードと、設定で切り替えることができます。設定変更は営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- ログイン後のナビゲーションに「ヘルプ」メニューを表示し、ブラウザでヘルプを表示できるようになりました。メニューの表示/非表示は設定で切り替えることができます。設定変更は営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- ホーム画面の検索結果のリストに確定ユーザーと確定日時が表示できるようになりました。
- 管理画面の「送信ジョブ」タブのリストに受付番号が表示できるようになりました。
- マルチフレームまたはシンスライス画像を含むシリーズを自動的に送信対象外にする機能を追加しました。設定変更は営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- 同一検査を2つのPACSへ送信する場合、送信前にそれぞれのPACSに重複チェックを行い、その検査がPACSに存在しない場合に送信する機能を追加しました。(オプション)
- PACSが複数設定されている場合、それぞれのPACSごとに独立して送信処理できるようになり、送信速度が改善しました(これまでは、複数のPACSがあっても順番に送信処理していたため、時間がかかっていました)。従来の処理方法と設定で切り替えることができます。設定変更は営業担当者またはアレイのサポートまでお問い合わせください。
- 受信画像の患者氏名、生年月日、性別の値がすべて空欄の場合、既存の患者属性を上書きしないように変更しました。
- 不具合修正:
- 検査部位の値がDICOM規格に違反している場合、ホーム画面でその検査を送信確定できない不具合を修正しました。
- DICOM Query/Retrieve SCPでデータベースの検索に異常に時間がかかってしまうことがある不具合を修正しました。
バージョン 2.5リリース
- Stackatoビューアー更新:
- 横長モニターを使用する場合に画像をできるだけ大きく表示できるように、タイムラインとツールバーを縦長にして画面の左側に配置できるようになりました。変更した画面レイアウトは記憶されます。
- メモリ消費を低減し、起動を高速化しました。
- 異なる検査間のスライス位置の同期をオン・オフするためのツールアイコンが追加されました。ビューアー起動時はオフです。
- 「ヘルプ」メニューからバージョン情報を確認できるようになりました。
- 検索結果の検査内に確定状態の異なるシリーズが混在する場合、検査行にアスタリスク(*)を表示する設定が追加されました。
- 送信・不送信を選択するとき、すぐには送信せず、1日1回、指定した時刻にまとめて送信する設定で運用する場合、「送信予約」にした検査またはシリーズを、ホーム画面で「不送信」に変更できるようになりました。
- ホーム画面の検索結果に「未確定」の検査が表示された場合、検査行の「送信」と「不送信」チェックボックスを非表示にできる設定が追加されました。非表示に設定した場合は、シリーズ単位で確定の操作を行います。
- URL連携オプション:
- ビューアーをInternet Explorerのウィンドウ枠内と枠外のどちらに表示するかを、URLのパラメーターで指定できるようになりました。
- 検索終了後にビューアーを自動的に開くかどうかを、URLのパラメーターで指定できるようになりました。
- 不具合修正:
- ビューアーをInternet Explorerのウィンドウ枠外に開くとき、ウィンドウ枠内に表示されるメッセージボックスに正しい文言が表示されなくなっていた不具合を修正しました。
- ホーム画面の検索結果が更新されたときに表示されるメッセージが、更新後の検索結果の確定状態に合致しない場合があったため、修正しました。
- 送信・不送信を選択するとき、すぐには送信せず、1日1回、指定した時刻にまとめて送信する設定で運用する場合、指定した時刻に送信が開始されないことがあった不具合を修正しました。
バージョン 2.4.1000リリース
- ホーム画面の検索結果のモダリティセル内に、設定されたモダリティが含まれる場合に注意をうながすアイコンとメッセージを表示できるようにしました。
- ユーザーに検索結果に対する注意をうながすことができるように、ホーム画面の検索条件下部に、任意で設定できるメッセージを表示できるようにしました。
- Stackatoビューアー更新:
- タイムラインにスクロールボタンをつけました。
- RDSRデータが含まれる場合、RDSRデータであることを示す専用のサムネイルを表示するようにしました。
- 不具合修正:
- 設定によって、StackatoビューアーをWebブラウザーの枠外に表示することができない不具合を修正しました。
- シリーズ数が100を超える場合、最終ページをPage Downキーで表示できない不具合を修正しました。
バージョン 2.4.0リリース
- ホーム画面、管理画面の検索条件で、患者IDと患者氏名を別々の検索キーとして設定できるようになりました(従来の「患者IDまたは患者名」も設定切り替えで使用できます)。
- 管理画面の検索結果をユーザー操作でソートできるようになりました。
- Pacsとして使用する場合(送信機能なし)、ホーム画面の検索結果を検査一覧で表示することができるようになりました(従来の患者別の検索結果も設定切り替えで使用できます)。検索結果をユーザー操作でソートすることもできます。
- 管理画面に以下のサーバー情報が表示されるようになりました。
- ディスクの空き容量/総容量 (空き容量が設定値よりも少なくなると、警告またはエラーメッセージが表示されます。)
- 保存画像数が設定値を超えた場合、警告またはエラーメッセージが表示されます(データベースにSQL Experss版を使用している場合)。
- 管理画面にごみ箱機能が追加されました。
- 送信ジョブのフィルター項目で、任意の送信日を指定することができるようになりました。
バージョン 2.3.201リリース
- ホーム画面の検索結果で、未確定検査を一括して「送信」/「不送信」指定できるようになりました。
- ホーム画面の検索結果で、不送信検査の「変更」ボタンの表示/非表示が設定で切り替えられるようになりました。
- 検索結果の「受信元のAEタイトル」に複数の受信元が表示できるようになりました。
- Stackatoビューアー更新:
- 500検査、または300シリーズを超えるデータを表示しようとする場合、警告が表示されるようになりました。
バージョン 2.3.102リリース
- バージョン情報表示機能の不具合を修正しました。
- データベース生成時に一部のインデックスが作成されない不具合を修正しました。
- URL連携時に、初期状態では完全一致で検索するように初期設定を変更しました。
バージョン 2.3.1リリース
- バージョン情報表示機能を追加しました。
- 「ホーム」ページの「元に戻す」ボタンの不具合を修正しました。
- 秒または分秒が省略された検査時刻が含まれるデータ登録時の不具合を修正しました。
- インストーラーを改善しました。