スペインで活躍するアレイ製品 — 2905の事例

プラド美術館でも活用

アレイ株式会社の製品「レーザーフィルムデジタイザー2905」は、「プラド美術館」をはじめ「ティッセン・ボルネミッサ国立美術館」「ソフィア王妃芸術センター国立美術館」「カタルーニャ国立美術館」など、スペインのさまざまな美術館で活躍しています。

「プラド美術館」はヨーロッパ三大美術館のひとつと言われ、世界三大美術館との呼び声も高い美術館です。その「プラド美術館」と合わせて、マドリード三大美術館として並び称されているのが「ティッセン・ボルネミッサ国立美術館」「ソフィア王妃芸術センター国立美術館」。スペイン第2の都市バルセロナにある「カタルーニャ国立美術館」は、1929年バルセロナ万博の政府館としてつくられた建物を利用する形で、万博後に設立された美術館です。

これらの美術館では、彫刻や絵画などが撮影されたX線フィルム画像を2905によってデジタル化し、その画像を解析することによって、美術品の創作過程や技術構成、材料特性などを解明しています。大型の美術品の場合は、部分ごとに分けてX線撮影し、デジタル化した画像をつなぎ合わせて、美術品の全体画像とすることができます。X線撮影したものを蓄像する媒体には、X線フィルムの他にイメージングプレートもありますが、X線フィルムは小回りがきいてさまざまな隙間に入り込むことができ、好きな長さでカットできるという利点から根強い需要があります。

学術文献にも揭載

たとえば、スペイン非破壊検査協会が発行した文献には、「カタルーニャ国立美術館」の美術品の謎をX線によって解き明かすメカニズムが解説されています。この文献の18ページ(全66ページ)に当社名と2905が紹介されています。

X-ray image digitalization for studying works of art(外部リンク)

スペインで最大の発行部数を誇る新聞社エル・パイスは、「プラド美術館」の美術品の秘密をX線がどのように明らかにしていくのかを特集しています。この記事では、美術品を撮影したX線フィルムがスキャンされ、高解像度でデジタル保存されていることに触れられています。また、X線関連システムについては産業向けまたは医療向けのサプライヤが存在していて、プラド美術館が産業向けのサプライヤから購入していることも明らかにされています。

私たちは2023年にプラド美術館の一室を訪れ、2905を使ったデジタル化ソリューションによって絵画の創作過程や技術構成等が解明され、修復や研究に役立てられている様子を見学することができました。そして、プラド美術館の専門家チームの一員として日本人女性が活躍している現場にも立ち会うことができました。

How X-rays reveal the secrets of Madrid’s Prado Museum(外部リンク)

「ティッセン・ボルネミッサ国立美術館」の文献では、51ページ(全52ページ)に当社名と2905が紹介されています。

EL GRECO. From Italy to Toled. Technical study of works in the Thyssen-Bornemisza collection(外部リンク)

「ソフィア王妃芸術センター国立美術館」の文献では、69ページ(全298ページ)に当社名と2905が紹介されています。

Conservacion de Arte Contemporaneo 19a Jornada Febrero 2018(外部リンク)

美術以外の分野でも

このように、2905は美術品の研究や修復に役立てられています。また、2905は芸術分野のみならず、産業分野や医療分野でも活躍しています。産業分野では石油や天然ガスのパイプライン等の非破壊検査、医療分野では過去のX線フィルムのデジタル化に活用されています。

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