2026年5月25日に発売されたPrecision Medicine 2026年6月号に、アレイ株式会社 代表取締役 阿部 聡の論文が掲載されました。
医用画像のインターネット施設間交換サービス「Firebird」
概要
施設間の医用画像交換は、今まで物理メディアを使った画像データの受け渡しが主流であった。しかしここにきて環境変化による物理メディアの調達困難や機器維持コストの上昇などを背景に、物理メディアに代わってネットワークを介したオンライン医用画像交換への需要が急速に高まっている。アレイ株式会社が開発した「Firebird」は、そのようなニーズに対応したオンライン医用画像交換サービスである。
Firebirdは厚生労働省標準規格のcloudPDI(HS043)に基づきクラウド上のFHIRリポジトリに暗号化・分割したデータを保管し、復号に必要なメタデータを別経路で受信施設に届けるしくみになっている。データ経路と鍵経路を分離する二重セキュリティにより、クラウドやネットワークが侵害されても患者情報の機密性が保たれるようにしている。厚生労働省標準規格に準拠しているだけでなく、DICOM、HL7 FHIR、IHEなどの国際規格を利用することで、特定のベンダーに依存することなく幅広い施設のシステムと接続できる相互運用性を実現している。診療報酬への対応として、「検査・画像情報提供加算」(送信側)および「電子的診療情報評価料」(受信側)の算定要件にも適合している。