Connecticut proは、DICOMの保存用画像データを、さまざまな条件によって、必要なイメージサーバーに配信(ルーティング)するためのルーターです。
複数の送信先に対して自由に配信ルールを(どういうデータをどこに配信するか)を設定できます(最大4入力・4出力)。またその際に必要に応じて転送構文(Transfer Syntax)を変更できます。
カスタマイズにより、さまざまな条件によって属性情報を追加・変更したり、画像の表現形式を変更したり、ftpでの転送などもできます。
ひとつの画像データを、あるサーバーにはそのまま、あるサーバーには圧縮して送るなどといった指定ももちろん可能です。
なお、本製品には英語版もあります。
概要
特長
ルーティング機能(最大4入力・4出力)
Dicomの保存用画像データを、設定した配信ルールにしたがって複数のイメージサーバーに送信することができます。
Transfer Syntax の自動変更
転送の際、転送構文(Transfer Syntax)を変更することが可能です。また、カスタマイズにより、画像の表現形式を変更することも可能です。
画像のDicom属性の自動変更
カスタマイズにより、画像のDICOM属性(画像に付随する情報)をあらかじめ決められた規則にしたがって変更することができます。
機能
- DICOM Storage SCP/SCU
- DICOM Verification SCP
- ルーティング機能(最大4入力・4出力)
- 転送構文(Transfer Syntax)の自動変更 サポートする形式:
- Implicit VR Little Endian
- Explicit VR Little Endian
- Explicit VR Big Endian
- JPEG Baseline
- JPEG Extended
- JPEG Lossless, Non-Hierarchical
- JPEG Lossless, Non-Hierarchical, First-Order Prediction
- RLE
- JPEG 2000
- JPEG-LS
- Webによる各種設定
オプション
- 属性情報の付加・変更
- FTPによる受信・送信
- DICOMファイルの手動送信
- スプール機能
- リモートメンテナンス
- 各種のカスタマイズ
- 画像フォーマットの変換
- 画像ビット数の変換
- パレットカラーの展開
仕様
OS |
Windows 11 Pro Windows 10 Pro (64bit版) Windows Server 2022 Windows Server 2019(64bit版) |
---|---|
CPU | Intel Core i5-12600 または同等以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 500GB × 2 RAID1 以上 |
ディスプレイ | 800×600ピクセル以上表示可能なディスプレイ |
ハードウェアの仕様
セットアップしたハードウェアをご購入の場合、仕様は以下のとおりです。
外形寸法 | W175×420×H372mm* |
---|---|
質量 | 約7.9kg* |
電源 | 100V(50/60Hz) |
消費電力 | 420W |
内蔵メモリ | 32GB |
内蔵ドライブ | 512GB SSD+512GB SSD(RAID1) |
* このほかに、キーボード・マウス・UPSが付属します。
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FAQ
どんな製品ですか?
DICOMの保存用画像データを、さまざまな条件によって、必要なイメージサーバーに配信(ルーティング)するためのルーターボックスです。
複数の送信先を指定でき、しかも自由に配信ルールを(どういうデータをどこに配信するか)を設定できます。
転送の際、さまざまな条件によって属性情報を追加・変更したり、画像の表現形式や転送構文(Transfer Syntax)を変更したりすることができます。
ひとつの画像データを、あるサーバーにはそのまま、あるサーバーには圧縮して送るなどといった指定ももちろん可能です。
どんな目的で使うものですか?
■ 複数のイメージサーバーへのDICOM画像データ送信
画像診断装置がひとつのイメージサーバーにしかデータが送信できないときに、複数のサーバーにデータを送信するために使います。
■ 条件設定によるDICOM画像の送信先サーバー自動選択
画像データの送信先サーバーを、画像診断装置のタイプや検査部位など、さまざまな条件に応じて自動的に選択したい場合に使います。
■ 同一画像データの圧縮、非圧縮データを所定のサーバに配信
ひとつの診断画像データを、あるサーバーへは圧縮せずに、別のサーバーへは圧縮して送信したい場合に使います。
■ DICOM属性情報の変更・追加(オプション)
ある画像診断装置から出力されるDICOM画像データの属性にたりない項目がある場合、自動的に付加してサーバーに送信したいときに使います。
■ DICOM画像データ配信ルールの設定
さまざまなDICOM画像データをどこにどのように配信するか、自由にルールを決めて送信したいときに使います。
どこが優れているのですか?
DICOMの保存用画像データを、設定したルールにしたがって複数のイメージサーバーに配信するという、ほかに例を見ないユニークなコンセプトの製品です。 最大4入力/4出力に対応することができます。
オプションはありますか?
オプションとして、次のものをご用意しています。
- 属性情報の付加・変更
- FTPによる受信・送信
- DICOMファイルの手動送信
- リモートメンテナンス
- 各種のカスタマイズ
- 画像フォーマットの変換
- 画像ビット数の変換
- パレットカラーの展開
DICOMサービスクラスは何をサポートしていますか?
- DICOM Storage SCP/SCU
- DICOM Verification SCP
送り先サーバーがダウンした場合、デ-タ保存はできるのですか?
データは保存されるようになっていて、安全性は確保されています。 再送処理は自動、または手動で行います。 自動で再送する場合、以下の設定が可能です。
– 送信に失敗した場合、決められた回数だけ、決められた間隔で送信リトライする
– 送信に失敗した画像を、1日に1回、決められた時刻に再送信する
保存できるデータの容量はどれくらいですか?
約370GBです。
サ-バーの故障の表示はどのようにするのですか?
画像が送信できなかった場合に発生するエラーについて、簡単な表示がされます。
対応している画像のDICOMの転送構文(Transfer Syntax)は何ですか?
- Implicit VR Little Endian
- Explicit VR Little Endian
- Explicit VR Big Endian
- JPEG Baseline
- JPEG Extended
- JPEG Lossless, Non-Hierarchical
- JPEG Lossless, Non-Hierarchical, First-Order Prediction
- RLE
- JPEG 2000
- JPEG-LS
製品名の由来は何ですか?
Connecticutは、ご存知のように、アメリカの北東部の州名です。小さな州でありながら、最近では最先端技術の会社が集まる州としても注目されています。
当製品はDICOMストレージデータを内容に応じて複数の必要な送信先に配信するルーターであることから、画像データをConnectしCutするルーターボックスという意味で、ConnectとCutという2つの単語を製品名に含めました。そして、そこに小さくとも最先端技術が集まるというイメージを込めて、当製品はConnecticutと名づけられました。
更新情報
バージョン 3Jリリース
- DICOMネットワークで接続する各AEとのアソシエーション処理速度を改善しました。
- 以下の転送構文(Transfer Syntax)に対応しました。
- JPEG-LS Lossless Image Compression
(1.2.840.10008.1.2.4.80) - JPEG-LS Lossy (Near-Lossless) Image Compression
(1.2.840.10008.1.2.4.81) - JPEG 2000 Image Compression (Lossless Only)
(1.2.840.10008.1.2.4.90) - JPEG 2000 Image Compression
(1.2.840.10008.1.2.4.91)
- JPEG-LS Lossless Image Compression
- DICOM属性情報の編集処理速度を改善しました。
- DICOM属性情報などを元にした送信先変更の処理速度を改善しました。
- Windowsサービスとして動作するようになりました。ユーザーがWindowsにログオンして起動の操作をしなくても、Windowsの起動時にConnecticut proも自動で起動します。
- 何らかの原因で送信処理が停止した場合、1分以内に処理を再開できるようにしました。
バージョン 2リリース
- 製品名がConnecticut proに変わりました。
- 受信、送信先の振り分け、送信の各処理モジュールを64ビット化しました。 これにより、送受信の処理速度が向上しました。
- WebクライアントUIを刷新しました。 デスクトップPCやタブレットなど幅広いデバイスに対し、外観や操作方法が最適化され、直感的で使いやすいインターフェイスに変わりました。
- セキュリティ向上ため、Webクライアントからのアクセス時にWindowsアカウントによる認証機能を追加しました。
- 対応ブラウザが以下に変更になりました:
- Google Chrome バージョン51以降
- Firefox バージョン48以降
- Internet Explorer 11
- エラー画像の情報表示機能を追加しました。
- ログをアーカイブ化してダウンロードする機能を追加しました。