社員紹介

コーポレート・コミュニケーション部
鈴木景子

2019年入社

就職に対する大きな不安は
今思えばすべて杞憂でした

フリーターから正社員になろうと、アレイを目指すことに。希望職種は、美大時代の経験を活かせるデザイン業務。ただ、就職に対しては不安だらけだった。

私は現在アレイで、デザイン関連の業務に就いています。今では社会人として普通に働いていますが、実は「自分には就職なんて無理!」と考えていた時期もあったんです。

もともと私は美術大学に通い、情報デザイン学科を専攻していました。卒業研究では、タブレット端末で絵画の見せ方を紹介するWebアプリを制作しました。一方で、卒業後に正社員として働くことに対しては、「フルタイムで働くのは大変そう」「自分は常識を知らなすぎて、正社員なんて務まるはずがない」と、大きな不安を抱えていました。また、人と対面で話すことが得意ではなく、面接試験を通る自信もまったくありませんでした。

そんな経緯から、卒業後は流れに身を任せるようにして、フリーターの道を選択。アルバイトの内容は、飲食店でのキッチンおよびホールスタッフと、父が手掛ける内装会社での壁紙貼りの業務でした。

ただ、アルバイトをしながら人と接する中で、ふと思ったんです。就職といっても、そんなに社会人として完璧でなくてもいいのかもしれないなと。そうして遂にスイッチが入った私は、就職の道を目指すことになりました。

就職エージェントに伝えた希望条件は、次の3つ。
・残業が少ないこと。
・IllustratorやPhotoshopのスキルを活かせること。
・正社員になれること。

正社員にはなりたいものの、同時に就職に対する不安もまだ残っていて、それが希望条件に表れた形です。その希望に沿って数社が候補に挙がった中で、初めて採用いただいたのがアレイでした。

入社前に聞いていたメイン業務は、「医療用システムのマニュアルの編集」。雇用の形態は契約社員でしたが、その後、正社員への道もあるとのお話でした。会社自体は、堅いイメージのある医療系ITでしたが、そこへの不安は特に感じませんでした。と言うより、就職そのものが不安だらけで、業種にまで思いが及ばなかったのが正直なところです。

ところが入社後、仕事の内容面でも、職場の雰囲気面でも、就職前に抱いていた不安は大幅に裏切られることになるのでした。

入社後はカタログからUI、名刺まで、デザイン業務を幅広く担当。就職先は決して「怖いところ」ではなく、とても「居心地のいい場所」だった。

私がアレイで担当するデザインの仕事は、予想以上に幅広いものでした。入社前に聞いていた医療用システムのマニュアルに始まり、自社製品のカタログ、WEBサイト、ソフトウェアの画面UI(ユーザーインターフェイス=顧客接点)、インストールディスクの盤面、さらには社員の名刺、社員証etc.……。フィジカル・デジタルを問わず、デザインを行う領域は多岐にわたります。

さらにマニュアルなどに関しては、デザインだけでなく、テキストのライティングを行うことも。また、イラストを描くこともしばしばあります。たとえば製品カタログのイメージアイコン的なイラストだったり、マニュアルの操作説明用のイラストなど。もともと趣味でイラストを描いていた時期もあったくらいなので、楽しく描かせていただいています。

このように幅広い業務に携わることは、純粋に楽しいですし、様々な学びにもなります。特にデザインやイラストなど、得意なことをいろいろな形で活かせる仕事は、とてもありがたいと感じています。

一方、「フルタイムでの仕事はしんどそう」「自分には知識がなさすぎて社員なんて務まらなそう」といった就職前の不安も、結果的には大方が“杞憂”に終わりました。

まず社会人としての最低限の常識は、入社後に会社で受けたマナー講習で身に付けられました。加えてアレイでは、基本的にわからないことはすべて丁寧に教えていただけますし、何か気になることがあればいつでも相談できます。

また就職して気づいたのは、みなさんそれぞれに仕事を抱えていらっしゃることもあり、こちらが失敗したり変なことを言ったりしても、あまり気にしていないことです。もちろん失敗しないに越したことはないでしょうが、失敗を恐れてやるのをやめることは、もったいないなと思うようになりました。

それと当社は、世間話を気兼ねなくできる雰囲気があり、会社にいることがまったく苦になりません。少なくとも私にとってアレイは、“怖い就職先”では決してなく、いたって「居心地のいい仕事場」でした。そうした環境もあり、自分には絶対に向いていないと感じていたフルタイムの仕事を、意外と普通にこなせています。おかげさまで入社から約半年が経った頃、契約社員から正社員になることも叶いました。

ちなみに働いているうちに、対面コミュニケーションの苦手意識も軽くなった気がします。仕事で社内のいろいろな人たちから話を聞くうちに、質問の仕方や受け答えのポイントがつかめ、こちらからも思い切って発言できるようになりました。そこに関しては、我ながら少し成長できたのではと感じています。

試行錯誤して修正した末にうまくまとまったデザインほど、充実度が高い。アレイは「仕事のやりがい」と「自身の成長」の両方を得られる貴重な場所。

この仕事で特に面白いと感じる一つが、製品カタログをはじめとする、紙の印刷物のデザインです。サイズや色、紙質といった仕様を選ぶ段階からもうワクワクしますし、その後、実物に触れた時にまた違った感じ方があったりして、毎回新鮮さがあります。

それと作ったTEXTやデザインに修正依頼が入り、「あまりいじりたくないな」と思いながらもどうすればいいか考え、いろいろな人に聞いたりしながら調整した末に、はじめよりいいものになった時もうれしいです。意外にも提出物が一回で通る時より、ああだこうだと試行錯誤して直した結果、うまく着地できる時の方が楽しかったりします。また最近は、もともと苦手だった文章をほめていただくことがたまにあり、そんな時は「がんばってよかったな」と思えますね。

成長の点で言えば、当社では業務に必要なものだと認められれば、セミナーや勉強の費用を肩代わりしていただけます。そこで私も今後、来た仕事を受けるだけでなく、デザイン関連のセミナーを積極的に受けていきたいなと。デザインの基本のおさらいはもちろん、UIをはじめとするデジタル系デザインのスキルも伸ばしていきたいです。現在、デザインに特化した職種は社内で私だけなので、責任感ではありませんが、どんどん勉強していき、社内で知見を共有できるくらいになりたいですね。

ちなみに趣味の面でも、アレイに入って少し充実した感があります。フリーター時代の方が時間があり、幅広い趣味に手を出せたのですが、一方で当時は就職していないことの不安もあって意外と集中できなかったなと。今は就職したおかげで、精神面とあわせて収入も生活リズムも安定し、趣味に没頭できている気がします。最近ハマっている趣味は、大河ドラマをまとめて観ることです。特に三谷幸喜さん脚本の『鎌倉殿の13人』が面白かったので、過去の三谷作品をすべて観つくそうと思っています(笑)。

そんな今の私から、もし就職に不安を覚えていたかつての自分に声をかけるなら、こんなふうに言ってあげたい。
「アレイならやりたいことの希望が通りやすいし、実務からも外部の教育サービスからも学びを得られる。何より、会社の居心地がとてもいい。だから怖がらないで、一歩を踏み出してみれば? きっと、仕事もオフも充実すると思うよ」と。

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